ガッチャン

チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室のガッチャンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アントンとダウニを見たかった。

っていうか、すごいペアじゃないですか。と思いつつ、そうか、もうないのかこの組み合わせ。
と思いながら観てた。

人気者になるために色々やって結果(頭いいからな)公立高校にしかもう選択がなくなったチャーリー。
ブレザーで登校し、同級生たちが「あ?」てなっちゃうのに、
自分の持っていた薬で名声をあげていくチャーリー。(さすが)

学生たちの代表。
ぐらいにまでなって、更にダウニことガーデナー校長の娘とまで付き合い始めてーってんで、
言うこと聞かない生徒たちが更にいうこときかなくなって
あーってなる校長。

しかし、自分が精神科医をだまして手に入れた薬で、一人の生徒が自殺しかけたところから。
「本当に、これでいいのかな?」って思うようになるし、
校長にも「君はそれでも?」といわれて。考えるチャーリー。

こんなにダウニ出てるとは思わなかった。
えへへ。

さて、その結構出てるぞダウニ。がすごくいい役で、
ただのわき役ではなくて、
彼も悩み、自分の奥さんとのこともあってアル中で、でも気に入らないやつが自分の娘とつきあってるし
その気に入らないやつは学校も牛耳り始めてるし
ノー!
って感じなんだろうけど。
大人という立場だけど、そこまで悪役にもならず、

彼も生身の人間なんだなっていうのがよくわかって、素晴らしかった。
最後は彼の話にもなったしね。

チャーリーはチャーリーでアントンが不安定さをすごく良く演じてくれたし。
彼はこういうのうまいよね。

さて、最後は、校長はクビになり、チャーリーも人気物に執着した自分を捨てて
ってなるわけだが。


いいね。一対一の芝居の戦いが最後にまってた。
そんな二人が、話し合う最後のプールのシーンは最高だった。

「すみませんでした」っていうチャーリー。
「何がだ? お前はいろんな生徒の相談にのってたんだろ? だから? 私の相談にも?」
とお互いの立場を話すわけだけれども
「どうした?」
「わからないですよ!だって僕は……まだ!子供で!」
っていう自分の父のトラウマも感情として吐露するわけです。

アル中でベロベロヘロヘロの校長も「子供も……大変だな」って魅力的なヘロヘロ演技してくれるわけですよ。ダウニ。

へろっと持ってる銃をもちあげるものだから、チャーリーが自殺???と「やめて!」て止めに入ってわーっとプールに落ちてくの、最高に良かった。
「は?」
となりつつ助ける校長。

「じ、自殺するかと」
「しないさ。責任がある」
あと、銃を持ってる酔っ払いに近づくな。
はすごく良かったな。

そして、父のトラウマの話やなんやをし、少し校長の中に父を見て、
その校長の父を救いに(キレられた)娘の演劇を一緒に観に行く。

あの、娘が歌って、父に気づいて、ふっと笑うダウニ。やっば!!!
そのダウニをみて笑うアントン。やっば!

そして、普通の教師からやり直す校長。

最後にエモエモのエモだった。

そういう芝居をみせてくれるこの二人のペアをまたみたかったな。
サラブレットのアントン。最高だったのにな。惜しい人を亡くしたな……。

もっかい最後のプールのとこからみよ。

いい芝居みられるよ!
まった言い忘れてた。最後のオチ。すごく好き。