しばわんこ

さよなら ほやマンのしばわんこのレビュー・感想・評価

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)
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タイトルとポスターからなんとなくB級コメディ感があったけれども、とても良い映画だった。

宮城県の島で暮らす漁師の兄と軽度知的障害のある弟。ある日突然東京からやって来た派手な若い女性との奇妙な共同生活が始まる。
寂れた島で弟の世話しながら、家を守らなければと重荷を抱えてきた兄。奔放だがどこか影のある女性が新しい風を吹き込んでくる。

少し前にリバイバル上映で観た「ギルバートグレイプ」を思い起こさせた。
この映画も障がい者のきょうだいの映画。奔放な若い女性はジュリエット・ルイスを彷彿とさせた。
重荷を背負い閉息していた兄が生き方を見直す。きっかけを与えたのが彼女。物語後半でぶつかり合う二人の演技は素晴らしかった。

ほやマンは劇中に登場するがメインではなかった。家族や島の人々のつながりを象徴するモノでもあった。
劇中何度もほやを食べるシーンがあり、美味しそうだった。ほやが食べたくなった。
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