なり

さよなら ほやマンのなりのレビュー・感想・評価

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)
4.1
宮城県石巻の島で借金生活をしている兄弟のもとに売れてる漫画家さんがやってきて共同生活が始まる…という、どうしてそうなったっていうような物語のスタートで明らかに現実離れしているフィクションなんだけど、舞台が石巻ということで3.11の震災が今も生きている人々の心の中に残ってしまっているリアルさもしっかりと描かれている。そこの混ざり具合がドラマ性を生み出していて面白かったし、観て良かったです。

また特に俳優さんの演技力が素晴らしく、
中でもアフロさんは体当たりで演じられていて、不器用だけど精一杯に自身の中にある震災の傷を乗り越える姿は何か込み上げるものがありました。
配役がこれ以上ない程にハマっていたと思います。
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