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見えざる手のある風景のagtMのネタバレレビュー・内容・結末

見えざる手のある風景(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

風刺の効いてるSF映画。
やってきたエイリアンからの支配、失業、貧困、差別を題材にしている。エイリアンで表現されてるけど上記の問題と併せて、リモート授業、ビジネスカップルなど、今の地球の状態と変わらないなところが面白くて「やってるな」と思った。

好きだったところ↓
夕食が無機質なキューブでおそらく緑が野菜で赤っぽいのがお肉なんだろうか。
給食が土星サンド、月ナゲット、ブラックホール・スープだったところも、ありそうで面白い。
アダムが他の誰かになりたいと言った時に、
"無理に自分になろうとしなくていい、技術じゃないもの、何もなくたって存在するわ 息だけでいい"と目を見て伝えてくれたところ。
自分の絵が認められてお金も貰えるから不安はあるけど頑張ろうと決心したアダムが、移設された壁画に手を加えられていて自分の思いと違うものになっていたとき、降りることを決断できたのはとてもよかった。あの時、きっとアダムはアダムになれたと思う。アダムの描いた絵画展に行きたい。

2024:3本目
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