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ラブ&ポップの男のレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
4.0
都会のビルや電線の無機質で空虚な感じと、目的のために特殊性癖おっさん達と援助交際をしてる、そしてそれが彼女たちの日常に溶け込んでいる、無邪気で終始じめじめしていてカラッとしたイヤな歪みが、庵野監督のカメラワークと演出とマッチしてて好き。

元々テレクラとか風俗の仕組み存在自体が面白いって感覚があったから、観ていておもろかった。
お金で半強制的に自分の欲望を叶えてくれる。その時間だけはどんな自分も受け入れてくれると思える安心感。初めて会う名前も知らない数十分数時間の理解者。
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