新八

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100の新八のレビュー・感想・評価

4.6
初期のほん呪の監督でもあり
名物ナレーターでもある中村義洋監督が
再び監督する記念すべき100作目。

冒頭ほん呪を中村監督が始めた当初に
見たことがある気がする呪いのビデオに
ナレーションを付けるシーンから始まる。
ここがフェイクドキュメンタリーとして、
さらに記念すべき100作目としてめちゃくちゃ
面白い。
冒頭から作品に対するメタ的な要素が
複雑に絡むことで中村監督がなぜ監督を
もう一度するのかという意味も
どうしてこの呪いのビデオを100作目に
取り上げるのかも分かる作りになっていて
ほん呪初見の人も置いていかないように
なっている。

またいつものほん呪のように現実に見ている
こっち側に影響を及ぼしてくる可能性がある
呪いのビデオを見せてくる演出も
しっかりあって既存のファンも楽しめる。
あと、その影響をコロナ禍の終わりかけた
このタイミングで一番「ダルいねんけど…」
と思わせる悪影響となっているのも良かった。
いいフェイクドキュメンタリーの
ホラー映画は見ている観客に
「おい!!見ちゃったぞ!?
どうすんねん、何してくれてんねん!!」
って思わせるラストになっていることだと
思っているのでほん呪もそこをしっかり
抑えていてすごくいい。

ここまで語ってこの書き手、
ネタバレを押していないが
ネタバレしていないとでも言うのだろうか。
こんな感想でお分かり頂けただろうか?
新八

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