だた

テクノブラザーズのだたのレビュー・感想・評価

テクノブラザーズ(2022年製作の映画)
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とにかく立ち姿の面白さ。オレンジジュースも出てくるし、絶対にカラーで正解だったと思う。一方でこれまでの大田原作品に比べてギャグはいまいち刺さらなかった。冒頭のメイウェザーオマージュは、本家より面白くないし、必然性もなく捻りもない。渡辺紘文が何度も別役で登場したり、おそらくロケ交渉がうまくいかなったのだろう鮎釣りシーンなど、予算や人手不足の違和感がただの違和感として流れすぎてしまうのはちょっと悪い意味で内輪だしチープすぎると思う。これまではモノクロのルックが何かとリッチに映えたが、それがなくなったぶん気になる。あと音楽映画なのに録音・整音がなっていないのはキツイ。収録した音楽をただそのまま貼り付けるのは興醒めだし、それぞれの不似合いなロケーションで音が響くのが面白いのではなかろうか。テクノ音楽はイマイチよくわからないけれど、紫塚音楽祭の観客皆さんの表情は絶妙。
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