「スパニッシュアパートメント」のセドリック クラピッシュ監督。原題はEn Corps(アンコール)。
オペラ座バレエ団のトップダンサーだった主人公が、怪我をきっかけに第2のステージを見つける話。
冒頭とエンディングのダンスの演目にロシアの「ラ・バヤデール」が登場するのだけど、バレエファンにとってはそれだけで色々な意味で胸アツだと思う。
オペラ座の屋上シーンが、大好きだったバレエドラマFind Me Paris でよく見ていた場所なのも感慨深かった。
ダンスは、バレエもコンテンポラリーもフル尺で観たくなるほど魅力的。特にダンサー達が海で踊るシーンは、そこだけ切り取ってアート作品として鑑賞したいほど美しかった。
主人公は実際にオペラ座の現役ダンサーだということだけど、ダンスだけでなく演技も良かった。
ストーリーは、わりとすぐに恋に発展するところに戸惑ったが、きっとそれがフランスなのよね。
ラストのお父さんのシーンは、あえて引き画面なところが映画的でぐっときた。
結末に考察は不要だしメンタルにも影響しないので、心身が疲れた夜に観ても気分爽快。
希望のある映画って最高!