じゅりあ

月のじゅりあのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
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意思疎通がうまくできない彼らに感情はあるのか、心はあるのか、生きたい、と思うのか
結局わからないし
彼らの感情を自分たちの都合のいいようにしか捉えられない
映画と同じような方々の介護施設で働いていた時、虐待とかはもちろんなかったけど、本当に同じような感情をたくさん感じた。その時の自分は考えすぎると心がやっていけないから、あくまで仕事、作業作業。って割り切って、仕事をする職場の方達を見習っていた
実際介護職員が足りていない現状ではどこの施設もそうせざるを得ないから、仕事と割り切るしかない
でもそれは同じ人間に対して接する時に正しいことじゃない
自分にはやっぱり、耐えられなくなって半年で辞めてしまった
施設ではまるで利用者さんも自分も騙しているような気持ちになってしまう
これが正しいことなのか、全部はほんまにやってて正しいことなのか
わからなくなってしまう
ここにいて彼らは幸せなのか、生きていて幸せなのか、幸せを感じる心さえ本当にあるのか
誰にもわからないし感じ取ることもできない
だからこそ洋子さんの希望を持ち続けて信じる心もすごく大切だと思うけど、さとくんの考えも間違ってないと思う

忘れていた忘れてはいけないことをまた考えるきっかけになった映画やった
結局まだわからないけど
じゅりあ

じゅりあ