としょしつ

BE:the ONEのとしょしつのレビュー・感想・評価

BE:the ONE(2023年製作の映画)
4.0
舞台挨拶LVを鑑賞しました
BE:FIRSTのここまでのグループ人生のドキュメンタリーというよりは、初全国ツアーの代々木公演をインタビュー込みで映画館のスクリーンで見ることのできる映像作品という印象でした。
BESTYであり、全国ツアーに関しては大阪公演を1回、のちに発売されたBlu-rayを購入し鑑賞した者からすると、改めてBE:FIRSTのライブを映画館のスクリーン・音響で楽しめるのはとても満足度が高く、メンバーのインタビューやファンの様子を見ることができたのもとても感動しました。特にBESTYとBE:FIRSTの絆・つながりの部分に関しては一見の価値ありです。

しかし映画館で上映されるため、空いた時間つぶしやせっかくなのでと初見に近い一般客の方も見るチャンスかと思います。そういった広い層の方に向けるにはライブパートが多すぎてメンバー個人の個性やBE:FIRSTというグループ自体の人格が伝わりにくく、置いてけぼりになるのでは?とファン向けすぎる気もしますが、ボイグルのドキュメント映画とは元々こういうものでしょうか?
THE FIRSTオーディションの様子や流れをもう少し多く取り上げて貰えたらもっと映画一本でBE:FIRSTというグループのプロモーションが完結して良いのでは?と思いますが、それはYouTubeや Huluなどで興味を持てた方が各々追って貰えたらという感じでしょうか。
今度BMSG FES23に誘ったBMSGの知識が私からしか無い友人にBE:FIRSTをもう少し知ってもらうのに映画は丁度いいかもな、と思っていた身としては、THE FIRSTを全編見せるのはあまりにも長すぎるがこの映画では全く足りない、という印象です。手軽に全体像を知ってもらえる方法がFES23前にもう少しほしい…!

ちなみに当日一緒に鑑賞した母(オーディションを一通り視聴、テレビやYouTubeでBE:FIRSTの活躍はある程度見ているがライブには体調や体力的に行けない)からすると、ライブ現地に行けないから映画館でゆったりとこれほどのクオリティでツアー公演を擬似的に鑑賞できるのは嬉しい、ととても喜んでいました。毎回こういうのやってほしい、とも言っていました。

ここからは完全に余談ではありますが、特にBMSG FES前であり、BE:FIRST自体も全国アリーナツアーを控えているためもっと初見の方にBE:FIRSTやBMSGの人格を伝えやすい媒体が増えてほしいというのがいちファンとしての意見です。もともと老若男女広くファン層を持つBE:FIRSTのその範囲をもっとぐっと広げるために、ファン側が手軽に薦めやすい作品が何かあればなあと思わずにいられません。
例として直近に公開された、アイドルマスターミリオンライブ!TVアニメの劇場先行上映第一幕などは、ファン目線でも納得の脚本の内容は勿論、劇場での映像・音響スペックを使用する意味のとても強い出来でありながら、初見の方に対しても作品自体の人格・キャラクターそれぞれのイメージや個性を伝えるのに長けていて、ファンから知らない方へ薦めるのにとてもよい出来の作品であると見ていて思ったもので、より一層そう言った目線で見てしまうところがあるかもしれません。

私はどちらも長く広い範囲で愛されてほしい!と強い気持ちで応援しているコンテンツであるからこそ、最高だったところも、正直もっとこうだったら幸運だったな、と思うところもあった作品でした。