バウルと呼ばれるインドの伝統的な古典音楽奏者を、
縁のあった監督が撮ったドキュメンタリー映画。
お金が目当ての公演ではなく、
その歌声は神へ捧げる儀式。
という、バウルの思想や姿勢に迫った内容。
吟遊詩人であり、修行者である。
インドで信仰されているたくさんの神とは違い、
バウルのいう「神」は名のある特定の神を指さない。
万物には神が宿ると考える抽象的なもので、
それらへの敬意や感謝を大事にするというもの。
神道にも似ていて、日本人の精神にも通じるものがある。
そのあたりがインドでは異端視されバウルと呼ばれるのか。
(バウル:気の触れた者、の意味)
またひとつ未知なインドの文化に触れた気分。
第二弾のバウルもあるってよ。
(監督・阿部櫻子さん舞台挨拶付きの回)