このレビューはネタバレを含みます
なんとな〜くで感じていたが、俺はコワすぎよりも『オカルト』の方が好きなんだな。
超コワすぎ!以降の工藤の過剰に高圧的な言動は普通に不愉快だったので、市川が対抗できるようになって良かったし、全体のテーマにもつながっていて良かった。
コワすぎシリーズで醸成されたファンの雰囲気にはそぐわないテーマの重さを中和する為にエンタメに振ったのはあんまり奏功しなかったのでは。
というか師匠がキャラクターすぎたことが問題の中心だと思う。普通に闇工藤の最初の登場シーンとか超シリアスだったし。茶化さないでやれたのでは。
トラウマを背負ったことで過剰に明るく振る舞ってしまう若者たちに、とにかく過去を忘れて前だけを向けというメッセージしか言えていなかったのは不十分ではないか。具体的な加害者がいるわけだし。
とはいえ、工藤の自己の加害性への対峙だけで加害者の贖罪を終わらせずに、胎児による報復の始まりまでやったのは問題を簡単に解決させようとしない意志を感じて良かった。
テーマ自体は時代におもねった場当たり的なものではなくて、コワすぎ!file1の正統な継承だろうし普通に納得。
吉田が言ってることがまるで的外れだったのが面白かった。全然集合的無意識関係なかった。
あるのか分からんけど続編楽しみだね(←無いのか!!すご!!)