この物語で『コワすぎ』を再起動する必要があるのだろうか、という疑問が。いきなり夜になったり、別の場所に移動していたりといった技術はお手のものであるし、変なキャラクター、変な物語、物理法則等の方法論を今まで通り使用してとりあえずの形で作られたように感じる。どこか真面目さ（本気さ）を感じられないような内容。工藤が工藤なぐるところも単にアップで処理されていて、編集（撮影しながらの）が弱い（『オカルトの森』の首切りはよかったのに）。わたしたちは強姦された、みたいな話も話だけで終わる。
カメラを向けてインタビューする→カットのキレが悪い。『コワすぎ4』踏襲→赤い女とショートカットの子エピソード弱くてどうでもいい。過去のトラウマを声で再現する→赤い女にかけているにもあまりにも唐突でまるでエビデンス作りに感じる。別軸への移動→知らん空間ばかり出てきて面白くない。有名な都市伝説に話をかけない限りあまり怪異自体に興味を持ちづらいってところもあるかも。
ただ吉田悠軌がふだんの吉田悠軌感で出ててきたのは嬉しかった。
