アンソニー

遥かな時代の階段を 4K デジタルリマスター版のアンソニーのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作はかなり好きだったのですが
今作はちょっと物足りなく感じました。
予想の範囲内で収まってしまった。

冒頭から中盤まで
めっちゃテンポ良く進んで
前作以上にワクワクしました。
しかし、後半にかけて
まぁそうなるよね。という感じです。
ロシアンルーレットの件とか
三部作なんですから死ぬはずないんですよ。
濱マイク死なない事確定してるのに
緊張感を保てるわけない。
出来レースなロシアンルーレット。
ワクワクしませんね。

自分が仕事をした事で
妹の友人の母親を殺してしまう事になる。
この展開は良かったです。
いいお母さんだっただけに
めっちゃ辛かったです。
それに責任を感じてケジメをつける。
というのが途中までの流れでした。
星野くんから拳銃を受け取るシーンとか
まさにそれだったと思うんですが、
いつの間にか白い男が
自分の父親かもしれないという事実。
それを確かめるためにアジトへと赴く
みたいな流れになっていて
別にいいっちゃいいんですが
個人的には違和感を感じました。

でも、映像はめっちゃ良かったです。
最後までかっこよかった。
現実ではあり得ない構図が良かった。
奥からとてつもない光がさしていたり
月の動きが速かったり
「これがやりたい!」
というこだわりが感じ取れて最高でした。
モノクロも素敵でしたが
僕はカラーの方が好みです。

家族の話は一通りやった感あるので
次がどういう話になるのか
楽しみです。