ふてい

あ、春のふていのネタバレレビュー・内容・結末

あ、春(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 紘は母親に、あなたが幼い頃に父親は死んだ、と聞かされて育てられた。しかしある日の帰り道、父親を名乗る男から声をかけられ、半信半疑のまま数日の間、家に泊まらせることになる。昼間から酒を飲み、子どもにチンチロを教え、紘の義母の風呂を覗くなど、破天荒な父親に激昂し一度は家から追い出す紘だが、ホームレスになった父親を放っておけず、奇妙な関係が続いていく。

 正直言ってあまりハマらなかった。出てくる男がどいつもこいつも加害性たっぷりでキツかった。これまでに観た相米慎二作品はそういった気になる点をぶっ飛ばしてくれるようなエネルギーがあったと思うけど、こういう落ち着いた作品だと厳しい。それでも、端々で笑えるシーンがあり、斉藤由貴の表情も見応えがあるから面白く観れた。にしても斉藤由貴が演じた瑞穂さんは不憫でならない。なんだかんだで最後良い感じに終わってたけど、そいつはまた手を出すぞーとか思ってスッキリしなかった。
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