年の瀬の大晦日に鑑賞
歴史ものとかあまり観ないし、ナポレオンのことはフランスの軍人でショートスリーパーなイメージしか無かったけど、映画自体は面白かった。
ナポレオン以外にも妻のジョゼフィーヌや18Cのフランスの混沌具合、オーストリアとの同盟や英国やドイツとの争いなど当時の欧州の情勢なども描かれていて、世界史の勉強にもなった。
冒頭のマリーアントワネットがギロチンで処刑される所から度肝を抜かれた。いくら内政が不安定だからと言って、連行中にゴミを投げつけ、処刑を見せ物にして、あれだけ盛り上がれるのは国民性なのかな？臨場感は迫力はあったけど胸が締め付けられた。
その混沌のフランスを奮い立たせ、立て直したのがナポレオンで、彼のカリスマ性や天才的な戦術で、仏国民をトリコにして、ついには王政を倒し皇帝にまで上り詰める。自分の実力だけで皇帝になるってかっこいい。日本版の豊臣秀吉なのかな？2人とも外国侵略に失敗してるし。
ジョゼフィーヌとの奇妙な関係性も印象的。お互い衝突しては、またくっついての繰り返し。偏愛だけど、純愛というか、完璧そうに見えるナポレオンも、心の拠り所がないとやってられない所とか見ると、人間なんだなあと感じた。
戦いのシーンも迫力あって、かなり見応えあったな〜。アウステルリッツの戦い？で氷上に大砲を打ちまくって、多くの敵軍を溺死させた所が圧巻だった。最後のワーテルローの戦いは世界史の授業で習ったの覚えてる。有名だよね。
ナポレオンが最後に放った言葉、フランス、陸軍、ジョゼフィーヌ。誰よりもフランスとジョゼフィーヌを愛していて、死ぬまでその思いを貫徹していて、誠実で真っ直ぐな人なのだと好感持てた。
終わり際にはナポレオンってフランスの英雄で優秀な軍人だったんだなあと思ってたら、エンドロールに「1793〜1815年の間で300万人以上が戦死した」と出てきて、それほど失ったものも大きかったんだなと悲しくなった。
かなり知識不足だったので、もっとナポレオンのことや当時の欧州の情勢を知りたいと思ったし、フランス人にナポレオンのことを率直にどう思っているか聞いてみたいと思った。
