このレビューはネタバレを含みます
主演の松藤くんの演技の棒読み感は強かったけれど、総じて期待してたよりもだいぶ面白い映画だった
一ヶ月ごとに移動する大衆演劇と転校生を掛け合わせた舞台設定は聞いただけだと心をくすぐられなかったが、いざ映画として目の前に出された途端、それらの奇妙な調和に釘付けになった。
藤田監督が元々アイドルの追っかけでありアイドルの演出にはこだわりがあると仰っていただけに、いやに解像度の高い地下アイドルとそのファンの様子も興味深かった。
(3人組なのにグループ名がパティファイブ、解散理由は給料未払いと接待の嫌悪感、目の前で推し変されたというセリフ…)
それにしてもパティファイブの楽曲、とても良かったのでサブスク解禁してください…
なにより私のお目当て齋藤潤くんのいろんな表情、服装を目に焼き付けられたのでそれだけで満足
中学生3人の会話のシーン、可愛かったなあ
潤くんが中学生を演じるたびに自分の中学時代を懐古するけど、あんなに綺麗で目が真っ直ぐな中学生は奇跡なのか?私なんて汚くて劣等感の塊だったというのに、、
大衆演劇を演じられていた役者さんが演じていた瞼の母の演目、劇中のシーンだけでも惹きつけられたので本場で見たら相当面白いんだろうな
ラストシーンを観終わってから振り返ると、改めて「瞼の転校生」というタイトルがこの映画にとてもピッタリで素敵!