テレビで日本アカデミー賞授賞式を眺めながら「杉咲花可愛いなー」などとぼんやりしていたら、作品紹介でさらっと盛大に本作の核心的なネタバレをしており、日本アカデミー賞のリテラシーの低さをまざまざと感じたのでありました(来年から日テレ映画大賞に改名したらいかがでしょう)。
前評判から相当に重苦しい話だと構えていたからか、思ったよりさらりと見ることができました(とは言え後半かなりヘビー)。
性加害、性搾取、障害、ヤングケアラー、貧困、自殺幇助と言った現代社会の問題を反映しているのは「さがす」と近しいのですが、こちらは深掘りせず散りばめられている印象。市子の存在も環境や社会問題というよりノワールのファムファタル的な展開になっていき、ある意味想像を裏切る結末になったなぁと思いました。
杉咲花、若葉竜也を始めキャストの演技はとても素晴らしいです。
しかし、若葉竜也君は警察も探しきれていない母親をよく見つけたよな…(探偵の才能あるよ)。