涙が出るほど悲しいけど、感情を殺して法律とか正論とかロボットになった感覚で考えたら大犯罪者で救いようがない。
でも過去があっての現実で未来だし、違反とか違法って、ある何かの縛りから上手に掻い潜ることができ、小さなミスによって露呈してしまう現象であると思う。
市子は狭い狭い逃げ道を歩み続けてこれからも進むんだろうな。でもいつか長谷川みたいなぬくもりに甘えてしまったら、狭い狭い橋から広大な大海原に「ふつう」を求め、飛び込んでしまい、血だらけの自分が一瞬にして青い海を赤く染め上げそれを嗅ぎつける鮫の群衆がさらに深い真紅色に染めるだろう。
あー。運命って酷いもんだ。
