16ビートたけし

アキレスと亀の16ビートたけしのレビュー・感想・評価

アキレスと亀(2008年製作の映画)
4.9
なんでこの作品がもっと評価されないんだろう?

一般社会においてもあると思う、何をしたかより誰がしたかを評価する流れ
この作品においてもそう、何を描いたかより誰が描いたかだけが重要視される
周りの発言や時代の流れに翻弄される男
そのくせ時々差し込まれる本人の絵、本人が知らないだけで世間には評価されている、この辺は監督が自分と重ねてると思う。好き勝手言う周りの人間や画廊は映画評論家、でも海外ではちゃんと評価された

あいつら芸術がわかんないんだよってセリフにビート君の思いが全てが詰まってると思う、
多分この作品は禅問答なんだろう、この作品があったからこそ低迷期から吹っ切れてアウトレイジに流れたんだろうなあと思う重要な作品

他の北野作品が好きならちょっと序盤の少年期が助長かもしれないけど我慢してほしい、絶対面白いから