アキレスと亀の作品情報・感想・評価

「アキレスと亀」に投稿された感想・評価

ビートたけしがアップダウンのない作品をつくったら、こうなるのね……
絵を描くことに取り憑かれた男 真知寿の半生を描いたお話。

芸術を突き詰めることや画家として売れる難しさがコミカルに伝わってくるヒューマンドラマ。

真知寿の少年期から描くことで、真知寿がどういう 背景を持った人物かがわかり、人物像の厚みが増し、感情移入しやすくなっていたような気がします。

現実に起きたら笑えないような不幸も「ふふっ」と笑っちゃうようなブラックコメディになっていて、重くなりすぎない内容で観やすく、全体的に風刺が効いているように感じました。

奥さんの献身的な姿に心打たれ、ここまで寄り添うことができたのは、良き理解者だったからこそできたのではないかと思いました。

何故そこまでして、その状況で絵を描くことができたのか?
何故そこまで絵に取り憑かれたのか?
全くわからないけれど、こんなに夢中になれることがあるのはとても羨ましく思えました。

青年期と中年期の真知寿の人物像にやや隔たりがあって、違和感がありましたが、奥さん役の麻生久美子さんから年月を経て樋口可南子さんに役が代わる流れには全く違和感がなく、奥さん役の配役が個人的にかなり良かったです。

人生をかけた芸術への情熱と夫婦の愛が味わえる映画でした。

三又又三さん、めちゃくちゃ良い~😆😆😆

長々とすいません。
SOGO

SOGOの感想・評価

4.0
今、現在これを書いている日時。

北野武監督の中でこの作品が1番好きです。

この映画は色々と感想が出てきてしまう作品。

アキレスの数学理念を北野さん視点と感性を映像化。最後の最後、主人公は亀に追い尽く所はこの歳になってもの凄くよくわかる。

だから、まだ自分自身は亀に追い尽いてない。
アキレスそのモノ。
でも、アキレスの生き方は楽しかったりする。

理念って、厄介なモノなんだけど、この理念を受け入れてわかってしまえばなんてことない訳で、後は覚悟があるかないかなのではないでしょうか?

そういうのも引っくるめて感じる映画でした。
青年期の描かれ方が一番良かった。真知寿てめぇは少しは現実を見て未来を悲観しろコノヤロと思った。
こめこ

こめこの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

真っ赤な場面が強烈。部屋も暗くして観ていたから、私の部屋まで真っ赤になって、少し怖かった。芸術ってなんなんだろう…評価してくれる人がいなくては成り立たないなんて悲しいけれど、きっとそれが現実なんだろう。初めての北野氏映画、もっと理解できない難しい世界観かと思いきや、興味深いテーマということもあって引き込まれた。
R

Rの感想・評価

3.0
北野武監督が絵描きを通して「芸術とは…」を描いた快作。

亀を追いかけるアキレスのアニメから始まる本作は、絵をかくことが大好きな少年=真知寿が、父親会社の倒産→父親の自殺→里子に出される→母親の自殺→絵描き青年(柳憂怜)→絵描き中年(ビートたけし)といった人生を歩む姿を描きながら、北野武などが描いた絵画、芸術も楽しめる映画となっている。

その挿入画の中に、北野武監督作品『それぞれのシネマ』の田んぼの中の映画館の絵があったのは北野武監督のいたずら心が感じられた。

「偶然で芸術は生み出せないよ」、おでん屋が言う「芸術はまやかしでしかないんだよ。飢えた人の前に、食べ物とピカソの絵をおいてごらん。飢えている人がどっちを取るかといったら、食べ物なんだよ……」といったセリフは重い。

ただ、そういう真実はあるかもしれないが、現在自分が映画を観たり、いろいろな楽しみを持てている幸せを感じさせてくれる映画だった。
EJ

EJの感想・評価

3.9
周りのひとたちがたくさん命を落とし自らの命までも極限まで追い込んでまでしても尚芸術を追い求める男、評価されなくとも自分を信じて続けることが大切なのかなあ
麻生久美子さんを見るとどうしても峯田和伸のことを思い出す、好きなんだよな
映画の中で登場する絵は実際にたけしが描いた絵だそうで、この映画のために描いたわけでなく今まで暇な時に描いていた絵が溜まってそれを使って映画を撮ろうという事にしたらしいです。
内容としては幼少期に甘やかされて育てられ絵を褒められたことで自分に才能があると勘違いしそのまま絵に夢中になり一生を過ごすがそれに振り回される周りの人間がどんどん不幸になっていくという物語
TAKESHI'Sや監督ばんざいで映画作りの苦悩のようなものが表現されていましたがこの映画もその延長線上なのかなって気もします。
芸術とはなんなのか、評価される芸術ってどういうものかを問われてる感じ。
周りに持ち上げられた結果絵を描き続けてる主人公と映画が評価され映画を撮り続けてる自分を重ね合わせてるところもあるように思います。
844

844の感想・評価

4.0
何故かマーク忘れ。
北野が芸術とはセルアウトでは無いと言い出す矛盾を人生で表現する。
さすがの芸術であり芸術ごときでもある。
表現者と受けての相違で全く変わる。
この芸術の表現方法は好きだ。
オナニーフォーライフ。
天才と天才風。
2009年鑑賞

田舎の裕福な家の子供が、勘違いをきっかけに画家を目指す。
しかし全く売れない。
何をどうやっても売れない画家から抜け出せない。
売れないまま、妻に支えられつつ、狂っていく…

麻生久美子さんや樋口可南子が素晴らしかった。
個人的にはちょっと苦手な系統の映画。
まぁでも、邦画として満足できます。
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