アキレスと亀の作品情報・感想・評価

「アキレスと亀」に投稿された感想・評価

才能とは樋口可南子と結婚できること(糸井くん、君のことだよ。)
アートって難しい。少しでも芸術に関わってる人が観ると、胸が苦しくなるかも。
それでも劇中、芸術に没頭しすぎる主人公に思わず笑っちゃう。

売れなくても世間に評価されなくても、自分を信じて頑張ってほしい!
SUMIRE

SUMIREの感想・評価

4.2
最高。
よく考えるとかなり残酷。
わらっちゃいけないんたけど
わらっちゃう。
芸術をつきつめたらどこまで行くのか。。。
破天荒だらけなのに真っ直ぐで北野監督の世界
北野武の映画は結構観て来たけど、
これはかなりよかったんじゃないかなぁ、と思う。
声出して笑っちゃう時も何度かあったし。

芸術はお金にならない。
そんなものに一生を使った真知寿。

“あいつら芸術わかんないんだよ。”

足の速いはずのアキレスが
足の遅い亀に一生追いつけない、
思考上のパラドクス。
同じく、
新進気鋭の芸術家(アキレス)のはずが、
なかなか世間一般(亀)に追いつけない真知寿。


けど、最後にアキレスは亀に追いついたんですね。



明日から仕事頑張ろうという気には
とてもなれない映画。
とにかく「色」「色」「色」。分かりやすいまでに「色」。逆にそこに注目できなければ、単にストーリーだけを追うならば、点数は高くないのかもしれない。

でもただ分かりづらい修辞の一辺倒で映画好きしか分からないような映画ではなく、ストーリーと笑い(おかしさ)を織り交ぜながら成立させる点は、さすが北野武監督といったところか。(※大変上から失礼致します)

最後のシーンは特に印象的だった…。本当に物語の終わりを感じたし、なにより「アキレスと亀」というタイトルにふさわしい終わり方。ただどうしても寂しさと心苦しさが自分の中にはあったなぁ。

もう1度はじめから見たい。そして全然評価以上の面白さというか楽しみ方がこの映画にはあるような気がする!のだ!!
ビートたけしさんが監督した作品
物語は3部構成になっており、主人公真知寿の少年期、青年期、中年期が描かれています
少年時代から現在の真知寿はずっと「絵を描くこと」を一貫してやります
周りから絵の才能を認められないけれど、揺るがず描き続ける
その絵に執着することは自分の家族の人生にまで影響を及びはじめます
楽しいのが芸術なのか、狂えば芸術なのか、危険なのが芸術なのか、『芸術』というものを考えさせられる映画だった。

個人的には、お風呂のシーンが好き。
北野武監督だとコレを勧めてしまう。僕はやっぱこっちが好きなんだなと思う。

このレビューはネタバレを含みます

何か創作物に打ち込んだ事がある人ならのめり込んで共感してしまうんではないかという作品で、ひたすらに寡黙な主人公のひたむきな姿勢とどうしようもない不器用さに重ね合わせてしまう箇所がいくつか。ちょっと過剰なユーモアと卑近なリアリティが混在していてコントのようにも悲痛な物語にも見える。
少年時代の転落での対応の違いも見ていて面白いけど青年時代の危なっかしげな創作活動が芸術感を歪ませていく様子も見ていて痛々しく面白い。
大体芸術学校この映画のような現代アート、コンテンポラリーアートと称して意味ありげで意味不明な活動してるだろうなという偏見まみれの勝手な想像が映像化されていた。(実際には違うんだろうですけど!)
危険な芸術活動を続けて事故があって、さらに方向性に思い悩みぶち当たり回りが自殺する中で奇抜に迷走していきながら方向性を歪ませていく。あまり日の目を見ない芸術活動にまみれた男の生涯を追い続けているとその迷走っぷりに悲しくなったりしたり面白く感じたりもする。
中年期になって迷走さは増してシャッターに落書きしたり事故現場をスケッチしたり迷惑かけてまで自分の芸術を追求し続ける姿は滑稽でありカッコ良くもある。
途中大森南朋さん演じる画商のアドバイスを愚直に受けて自らを生命の危機に晒していく夫婦2人。ボクシンググローブにインクつけて殴られたり水中に沈めて救急車沙汰になったり。ここらへんのテンポがほとんどコント。リアリティとコメディを混在させて割と失望的な物語を微笑ましく変えて表現していて凄く胸射たれる。娘が亡くなったときも口紅で塗りたくる狂気さもほとんどサイコパス、言うなれば芸術キチガイの所業なのにゾッとしない。生涯を追いかけているからか、やっぱりやりやがったこいつ!(嬉)という気分になる。
ゴールも答えもわからない芸術にひたむきに寡黙に打ち込む姿は愚かしくもあり可笑しくもあり、人生をかけて生涯を通じてのめり込んで創作できる欲望があるのは良いなあと思えるし、最後はやけどで包帯まみれになりながらも幸せには終わっていくし、報われなくてもこういう人生も羨ましいと憧れてしまう。
何か自分も創作に打ち込みたくなる。たとえ成功しなくても追い求めたい。
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