タミキーリ

剣のタミキーリのレビュー・感想・評価

(1964年製作の映画)
4.3
5代目食いしん坊!万才が雷蔵さん演じる国分のライバルというか、勝手にライバル心燃やしている同級生で出ていた。若くて瑞々しいが、今の誰かに似ている…思い出しても分からない。「炎上」と同じ原作が三島由紀夫。この異常なまでのストイックさは、現在でも異質だが、この当時でも、周囲から外れていて、誰からも理解されない姿として描かれる。終盤読まれる日誌に書かれている一文に対して、「確かに向いていない」と思えてしまう程、周囲にも同じ努力と鍛錬を強要する。未来を考えることもくだらないことと言い切り、見ていて息苦しくなる国分の生き方。

眉間の筋肉やシワを動かしただけで、相手を威嚇する演技とか、凄すぎてだな。それにしても、今基準でこの作品を観ると「熱中症対策は」などと変に考えてしまっていけない。