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「剣」に投稿された感想・評価

30分くらいで観るのをやめた

三島由紀夫の人工的なマッチョイズムが苦手、マッチョイズムはいいが人工的というか無理矢理それを志向してじぶんをチューニングしてくかんじがなんか気持ち悪くて苦手なのだが、それが顕著に出てそうな映画だと予感してやめた。映画っつーか原作の好みの問題、市川雷蔵がでててもこれは厳しい

気が向いたら再見する
少年時代に太陽の光からインスピレーションを得てひた向きに剣道にのみ打ち込み、超人になっていく市川雷蔵が最早クリプトン人みたいだ。
ただ、秩序と鍛練を重んじる彼が将来への、異性への恐れを観客に提示した時、陰影の強い画面が不穏を掻き立てる。
傑作。
upq

upqの感想・評価

4.1
雷蔵様の説得力...周りの俳優陣も素晴らしい
映画なんだけど、隅々まで言語化されていて分かりやすい
かなり不思議な映画だ。大学の剣道部を使って三島由紀夫自身を表現した映画だ。市川雷蔵の微笑が当時の世相を皮肉っているように見える。純粋まっすぐな主人公と世情が合わない。音楽も妙な感じだし、監督をなぜ三隅研次なのか?時代劇の剣だけを妙に舐めまわすように撮る監督を採用している。正直剣道の稽古シーンや模擬戦は、迫力が感じられない。そして三島の最後を暗示するかのラストそして、何もかも唐突に主人公を美化しまくって終わる。シュールな映画だ。ある意味三島由紀夫を最も表現した映画ではないだろうか。
Kkenji

Kkenjiの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

国分の父親、監督、賀川も、国分に対しての愛情が感じられる。
賀川は、国分の為にと、自己犠牲の精神すら感じてしまう。

【そんなに純粋に生きるのは、ズルい】

という気持ちは誰しも持つものだと思うし、純粋なまま死んだ国分は、まさに禁じ手を使ったような気もする。

こうありたい、と願う矛盾もある。

このレビューはネタバレを含みます

他の青春映画みたいに「若さ」が描かれつつも、将来への漠然とした不安などはつまらないと断絶するような無垢な(無知な)純然さが面白い。

普通ならいろいろ挫けても模索しながら自分を見出だす姿に感動するもんだろうけど、あらかじめ目標があってそれ以外を徹底的に排除し、ただひたすらに今何をすべきかを実践し、それができねば死あるのみって、思い返しても今やっていい映画じゃねぇ。でもそういう人間がいた(三島由紀夫)ことは事実であり、俺らが生ぬるい人生を送ってることを突きつけてくるような気もしなくもない。


死にかけの鳩をいっそ殺してしまおうとしたとき、普通だったら楽にしてあげようという優しさから来るもんだと思うけど、この映画は死にかけてるにも関わらずまた飛ぼうとし、結局徒労に終わってしまう鳩に苛立ちを覚えたから首を捻ろうとするんだ。

大学で自殺者が出たときも、「自殺するのは本当に強い人間か本当に弱い人間のどちらかだ」と言い放ち、だがそんなこと今考えてもしょうがないと今以外を断絶する冷たさ。

最後、結局主人公も自殺で終わるわけだけど、ただ寝っ転がっててそれを死にするあたり、死への恐怖が一切なくてもはや清々しい美しさがあった。
三隅研二監督と市川雷蔵による「剣三部作」の第二作。

剣の道に生きる剣道部主将の生き様を中心に描いた作品。

謹厳実直に生きる国分次郎は、大学の剣道部に所属している。

同期の賀川も主将候補ではあったが、国分が選ばれる。

国分主将による練習はとても厳しく、ペナルティによる正座40分等、妥協を許さない。

そんな中、生真面目を絵に書いたような国分に対して、賀川と伊丹真里はハニートラップを仕掛ける。

その後、剣道部は合宿へ行くのだが…

まるで真っ白の紙に文字が綴られていくかのような映画。

シンプルで綺麗な映像と、考えさせられる内容は、本当に本のようだった。

雷蔵は勿論だが、真里を演じた藤由紀子の存在感が素晴らしい。

原作の三島由紀夫の考え方、正義が詰め込まれた作品でもあり、ラスト後の余韻のどっしり感が凄まじい。
『剣鬼』を観てしまったので、ついでに剣三部作を完結させてしまおうと三島由紀夫原作『剣』。大学生役の雷蔵さん32歳。アーミルカーンが44歳で大学生役をやっていたことを思えば余裕、余裕。雷蔵さんは、見た目のわりに声が老成しているので、そちらの方に年齢が出ていると言えば言えるかも。ネタバレを踏んでしまって結末は知っていたのだが…。三島少ししか読んでいないのにイメージで言ってしまうと、俗を超越した非常に三島っぽい話だと思った。

あまりお見かけしたことがなかった藤由起子さんがすごくカッコいいクール・ビューティー。早々と結婚引退されてしまったのが惜しい。(実は先日『妖僧』で見ていたらしい。)

白いポロシャツ、今まで観た雷蔵さんの現代ものの衣装の中では一番似合ってたと思う。

絶景は鞆の浦らしい。お寺の屋根の俯瞰が壮麗。

36
※福井での上映無し
○′20 12/6&14
『市川雷蔵祭(′20 11/21~12/18)』: 名演小劇場<名古屋>
DCP上映
LPCMモノラル


● '00 3/9〜11
『RAIZO2000('99 12/〜'00 3/24)』特集上映
(初公開 '64 3/14〜)
配給: 大映
ワイド(シネスコ) B/W
モノラル
3/10 12:35→19:05〜 シネマジャックにて観賞
フィルム上映
シリーズ第2作(剣三部作)
パンフ『RAIZO1999』と同じ
同時上映「無宿者」
(初公開時同時上映: 「座頭市千両首」)
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

3.3
主演は市川雷蔵だが、藤由紀子を観たくて鑑賞。
やはりストイックな市川雷蔵の生き方を描いた映画であった。
藤由紀子の出演シーンは少ないが、やはり綺麗💕

三隅研次監督の独特なカメラアングルが随所に見られる作品だった。

本作はタイトルが『剣』なので「剣に生きる男の物語」というのは分かるが、時代劇だか現代劇だか観るまで知らなかったが、現代劇だった。

大学の剣道部の物語。キャプテン交替のタイミングでキャプテンになった国分という男(市川雷蔵)は、徹底的に剣道を追及する男だった。己にも厳しいが、他人にも厳しい。実にストイックな生き方をしていて、俗世間のことには興味がない。

そんな彼の前に突然現れた大学の女子学生(藤由紀子)。こんな美人にも心揺れないというのはある意味すごい…(笑)

しかも、「私をあげる…」と言っても手を出さない徹底さは、観ていて「信じられない!」…という感覚。

この国分(市川雷蔵)という人間になんとか勝ちたい…と思っている同じ剣道部員に川津祐介。彼は遊び(マージャン、女など)しながら剣道している。やはり国分には勝てない。

個人的には、出演本数の少ない大映美人女優の藤由紀子出演作が観られて幸せである。

<映倫No.13515>
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