みづみづ

ぼくを葬る(おくる)のみづみづのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジャンヌモローがオゾン作品に出ているなんて!と思って観た。
主人公のロマンが病気に気付いてからどんどん人間味を増していく所に感動を隠し切れなかった。おばあちゃんと会ってから彼の中で何か変わっていったように見えた。
ジャンヌモローの存在感は圧巻だったけど、コンパクトにまとめられていた分浮く事もなく、他のキャラクターもバランスよかった。姉との電話のシーンも泣けたな…
メルヴィルプポーの美が過ぎていて、オゾン作品との相性もばっちり合ってる。オゾン監督特有の気持ち悪さ?みたいなものは今回あまり含まれていなくて、でも流れている空気感みたいなものはやっぱりオゾン節が効いてた。
他の方のレビューにも多々書いてあった通り、最後の海のシーンが印象的。憂いを秘めた透明感で心が洗われたよう。自分が余命を告げられた時、どう思うだろうか、何をするだろうかと考えさせられる内容だったけど、穏やかでまっさらな気持ちに戻れたらいいなと思う。
余談ですが、プポー氏が掛けていたサングラスがマトリックス感強いのにめっちゃ似合ってたのも印象的だった。
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