ぼくを葬る(おくる)の作品情報・感想・評価

「ぼくを葬る(おくる)」に投稿された感想・評価

櫻

櫻の感想・評価

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自分で自分を葬ること。死を目前にして、意味なく感じたものたちが、とても煌めいて見えてくる。生あるものはいつか死にゆくから、その煌めきもいつかは消えてしまう。愛する人たちの顔も、今見た景色も、全て覚えてはおけないから、自分の目で見た世界を写真に残す。近いからこそ最後まで素直になれなかった愛する人たちを、遠くから見つめるやさしい眼差しが忘れられない。

できればこんな風に私も最期をむかえたいと思った。とても静かな終焉だった。彼は何を思って目を閉じたのだろう。誰もいなくなった海辺で、ゆっくりと沈みゆく夕日とともに目を閉じた彼の顔は、私にはとても幸せそうな顔をしていたように見えた。
彼が余命を宣告されてから撮った写真は優しさに満ち溢れているのだろうな。

がく

がくの感想・評価

4.1
僕を葬るというのは
自分の人生を見つめ直すこと。自分が何をできるかを考えること。大切なものと向き合うこと。大切なものを知ること。
人生はラストシーンのビーチのように、たくさんの人たちの中に自分がいることにより成り立っている。
海は生命の源。多くの命がそこから生まれ、また多くが死んでいった。
太陽は命の灯火のようにそれらを照らし、そして日が落ちる。
誰かが死んでも太陽は明日もまた登る。
ラストシーンにはそんな想いが込められていたんじゃないだろうか。
きむら

きむらの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

海で始まり海で終わる
‪余命宣告された主人公の話だけどガッツリお涙頂戴じゃなくて、死への恐怖は淡々と
みんなに囲まれて最期を迎えずに携帯すら捨てて孤独に迎える死に方もある
ロマンの不器用さに自分を重ねてしまってすごく感情移入してしまった
‪おばあちゃんとの関係がいいな〜
彼がどんな写真を撮っていたのか気になるけど彼だけのものになった
いき

いきの感想・評価

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すきじゃなかった
死にたい場所を選んで死んでいくなんて、ファンタジーな結末
いろんな形の愛に満ちた美しさ
死ぬとわかってるから余計美しく切なく観れる
apple

appleの感想・評価

3.5
私も主人公と同じ写真家をしています。
だから、記録や記憶に残すためではなく、ここでシャッターを押さないと後悔する瞬間があります。
なので、ラストシーンで余命わずかな主人公が「何か」を撮ったことが、とてもわかる気がします。
そして、それは、幸せなことだと思います。

個人的には、おススメしたい作品というよりも、「大切にしたい作品」です。
YuK

YuKの感想・評価

3.8
生と性。隣り合わせのそれらを意識させられた。
オゾンの作品は、ペドロアルモドバル監督に近いものを感じますが、オゾンは丁寧でより品がある。
ぐるぐる…
思考がぼんやりしてきて、考えても自分の感情が分からなくなってくる。
とても哀しいのに、美しくて、光をなんとか見出すけど、でもやっぱり寂しくて。ヒトとか人間とか男とか哺乳類とか自然の摂理とか昔の取り戻せない愛情やら今知ってる愛情やら。
「それがなんになる」の答えにならない押し問答が各シーンの間にどれだけ一人で繰り返されたのかを想像させてきて、そんな中でも捻くれた気質の持ち主が見る夢の内容や言動、選んだものは一般人とそこまでかけ離れていなくてどこか共感できてしまうものだった。


坊主にした瞬間に初めてロランスだと気付いてびっくりした笑
ザン

ザンの感想・評価

3.4
よく切れるバリカン。唯一告白をした身内の、いつも裸で寝るというファンキーなおばあさんかっこいい。
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