たむ

エクソシスト 信じる者のたむのレビュー・感想・評価

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
2.5
映画史上に残る伝説的な名作『エクソシスト』の続編が登場です。
『エクソシスト』は名作というだけではなく、それまでゲテモノ映画としてかたつけられてきたホラー映画が、これまでの映画の興行収入記録を塗り替え、一気に市民権を獲得した事で伝説となった映画です。
何度も続編や前日譚が映画になっていますが、『ハロウィン』を復活させた監督が、この映画を手掛ける、というのは、なんとも運命めいたものを感じます。
ただ、あまりにもムチャな展開が続きます。
特にクライマックスは、いくらなんでもそれは無理だろう…と思ってしまいました。
オリジナルがある種の、プロフェッショナルを描いたことも重要であると考えると、この展開に関しては、うん…。

エレン・バースティンさんの復帰は『ハロウィン』でジェイミー・リー・カーティスさんが復帰したのと同じかそれ以上の意味があります。
意味はあるのですが…とこちらの展開もなかなかのムチャさ。
『エクソシスト』からJホラーなどの心霊実話系が台頭し、ハリウッドホラーは『死霊館』サーガを経て、黄金時代を迎えていたわけですが、『エクソシスト』の復活として本作は、クオリティとしてちょっと寂しい。
ブラムハウス製作でもあるわけですが、オリジナルへの敬意なのかホラーの中にブラック・ユーモアなどをいれる特徴も今回は残念ながらなく、なんとも微妙な作品に仕上がってしまった印象ですね。
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