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エクソシスト 信じる者のhatoのネタバレレビュー・内容・結末

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

普通に面白かったのにラストで全部ダメになってる。
二人の子どもを天秤にかけ、選んだ方ではない子どもが助かる。キャサリンの親からするとまさに『ダークナイト』を彷彿とさせる最悪な展開。
それ自体は良かったのだけど、なんか良い話風の終わり方なのが解せない。結局悪魔は祓えてないし人は死んでるし、良いことは何も起きてないはず。
アンジェラが助かったのは良いことだけど、選ばれたキャサリンが助からなかったという意味でそこまで含めて悪魔の思い通りでしょ?そもそも「どちらか選べ」っていうの自体悪魔が勝手に決めただけのルールなのに、それに囚われて屈してしまったという実害面でも精神面でもボロ負けの胸糞エンドじゃないか。
それだったらちゃんとバッドエンドな雰囲気で終わらせてくれれば良かったのに。逆に気分悪くなったわ。

元祖『エクソシスト』好きの自分からすると、悪魔に憑かれた人の「顔」がちゃんと再現されてたのは良かった!あのメイクって意外と他エクソシズム作品ではみないんだよな。他の作品だと、瞳孔が猫や蛇みたいに細長くなってることが多い気がする。牙が尖りだすこともあるし。

あと出てくる人間が全員どことなく頼りないのも良い。73年でも頼りになるのはメリン神父ぐらいしかいなかったので、そこから50年も経つとそりゃあんな感じになるよなぁ。
カラス神父みたいに人間的な頼もしさのある人が一人は欲しかったけど。

あとガスと煙のところ意味不明だった。1973版を考慮せずにみたとしても謎だった。
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