まいこ

悪は存在しないのまいこのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.8
胸が締め付けられた。働いた経験のある人がこれ見てうっ…てならないことあるんだろうか。
価値ある時間を、価値を感じない労働に費やしてしまった時の絶望感を思い出した。
自分はどっちかというと東京側に近い感覚の人間だと思うから、自分の想像が及ばない領域があることを再確認した。それは自然や土地のことに限らず。無知なことと、無知だけどそれを自覚していることは全く違うことも知った。
コンサルの人が悪者に見えてしまうのは、冒頭から山の人たちを丁寧に描いていたからで、それがなければ違和感を覚えなかったのかも。どこから見るかで見え方が違うのがよくわかる。
相手のことを想像しないまま足を踏み入れることの恐ろしさを今世界中の人が知っている。

題名に答えやはっきりした思想が込められてる作品も珍しい。
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