遥か昔から存在した抗えない自然。
人は“悪”という言葉を作り、自分たちへのデメリットが多い方をそう呼んできたが、そんなものはそもそも虚栄であり、自然に反することなのだ。
水が低いところを流れるよう…
映画の原点がハッピーアワーの人間なのでキャストに菊池葉月さんの名前を見たときからそわそわしていた 直近で最もハッピーアワー度数の高い作品で、本読みの手触りや独特な会話の開け方に胸をいっぱいにしながら…
>>続きを読む濱口竜介監督の『悪は存在しない』。師である黒澤清が描いた精神を、おそらく自覚的に引き継いでいる。
人間が群れを成し文明を発展していく上で作った規範やタブーと、それに定義された "悪" の概念。人間中…
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善悪の価値基準は、社会規範的なものと、個人ごとの感情的なものがあると思う。映画の結末の出来事は、前者の基準では明確な悪である一方、後者の基準では、恐らく観客の大半が悪と断定できない。それが「悪は存在…
>>続きを読む絶対に無駄だと思う長回しのカットの端々、悔しくも眠ってしまっていたが、説明会で目が冴えた。これから面白くなってくると思った時、怒涛の理解出来ない出来事が起こりエンドクレジット。嘘でしょ!!これからで…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
前半はお得意の長回しでうんざりしますが、後半からテンポよく進み惹き込まれます。
「水は上から下へ……」社会の構図を比喩しているようで印象に残りました。
結果に責任を持たない嫌なコンサルと利益優先のビ…
人間がわかり合えることと、わかり合えないこと、共に生きられること、共に生きられないこと。
守らなければならないものの存在や、信じてやまない道理、やらざるを得ない仕事、あるいは新しく見つけた道、あら…
重力と恩寵を思い出した。
悪は存在しないということは、逆説的にみんな悪
鹿を撃ったことが帰ってくるように、個人の行いこ意図を超えたところで現れる恩寵
音楽もいいし、死骸や植物視点からのカメラワー…
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