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悪は存在しないのankorollのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
4.5
映画を観ていてこの作品ほど音楽に注意を払ったことはないかもしれない。音楽がメインで映像がサブになっているシーンすらある。静かで力強く緊張感をもった音楽。本当に素晴らしかった。

最初の木々の間を下から撮るシーンは、最後に巧に抱えられた花の目線に繋がる。この繋がりから、ものごとは最初から起きることが決まっており、何者も介入できないものなのだと感じてしまった。

水は上から下に流れるように。
ものごともただ起きる。

誰も何も悪くなくて、ただ自然なことなのだと。
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