公開当時のファンの熱量、ファンダムの空気、SFアニメへの渇望と飢餓感。そのような諸々の文脈を踏まえた上でないと少々理解が追いつかない部分があり。熱気の「断片」を観ているようで、もどかしかったのが正直なところです。尺も長すぎます。
ただそれらがこの作品を「不動の名作」たらしめている部分でもあり、評価が難しい映画です。
通称『白色彗星のテーマ』をはじめとした宮川泰先生の荘厳な音楽、大野克夫先生による奇跡のメロディに、当時のトップスター沢田研二渾身のヴォーカルを乗せた主題歌『ヤマトより愛をこめて』はどちらもエヴァーグリーン。星5つです。
