しらたき

キラー・ナマケモノのしらたきのレビュー・感想・評価

キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)
5.0
かわいいナマケモノがあんまりかわいくない承認欲求丸出しの女子大生達をぶっ潰していくお話。
多分スティッチがリロに拾われてなかったらこうなっていたかもしれませんという映画。
いやナマケモノでしょ?とお思いでしょうがこいつは大体スティッチです。

ナマケモノの殺人方法が初手からフルスロットルなので、
「ネタに振り切って来たな」と思う間もなく脳の8割方を停止させられる。
その後もナマケモノ、女子大生両サイド変な事しかしていないので正気に戻る隙を与えてもらえない。
シャワーゲームってなに…なんなの…?

後半は主人公・ナマケモノ両者共に化物みたいなマッスルとフィジカルのぶつけ合いとなり、
勢いでどんどんモブが死んでいく様は上下左右にぶんぶん振られるジェットコースターのよう!
とか思ってたらいきなり無重力ゾーンみたいな謎のシーンに突入してもう無理笑うしかないです。
ぜひ劇場で「いきなりなんの話…?」って空気を体感してください。

見た目はZ級映画のようだし、内容も支離滅裂、なのに常にハイテンポという、
「物凄く考え抜いて丁寧に作られた適当な映画」と言う感じ。
多分今年見た中で一番変な映画になる。

パンフレットに制作スタッフのインタビューなどは載っていないので注意。
なんでこんなの作ろうと思ったのかだけでも書いてて欲しかっただけに残念。
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