めたもん

16ブロックのめたもんのネタバレレビュー・内容・結末

16ブロック(2006年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジャックがどうしてもブルース・ウィリスに見えなくて、最初キャストの名前に??が止まらなかったんだけど、後半にいくにつれて目が慣れてきたのか、ちゃんとブルース・ウィリスに見えてきた笑

もっと痛快でコメディ要素も入ったポリスアクションだと思っていたので、鑑賞し始めてから、その終始漂う緊張感の詰まった感じに驚いてしまった。


証人役のエディは、どう見ても最初から悪党には見えなかった。ちょっと喋りすぎでうるさくておバカな気もしたけど、なんだかんだいいヤツなんじゃないかな…と。
だからもし、ジャックが庇い続けたエディが最後のどんでん返しに裏切るなんてストーリーだったら…と心配したけど、それはさすがになかったね笑

主役のジャックについては、アル中の落ちぶれた警官が、最後の正義に目覚めちゃったって感じかな。
多くの人に危険と迷惑をかけつつも、一般市民は誰も傷つけずにエディを守り続けたジャック。その賢すぎる逃走劇には、思わずおぉ、こう考えるか…と何度も唸らされてしまった笑
若きエディの将来に光を与えた彼らの友情とも違う、同志のような、不思議な関係性は、この作品の魅力の一つだ。


自分たちの都合のよいように捜査を進めるために、正義も何も関係ないむちゃくちゃなやり方を通す警察はよく描かれる。
多少の犠牲は仕方がない…という彼ら警察の言い分は分からないわけではないにせよ、ジャックのように正義を貫くために命を賭ける人がいなければ、この世の中は救われなくなってしまうのだろう。
めたもん

めたもん