バリー・コーガンが観たくて…。
エメラルド・フェネル監督作品…初鑑賞です…。
怪優バリー…磁石のように引き寄せられるその魅力に私も餌食になりそう…キモ怖です꜆꜄꜆
舞台は2006年イギリス…オリヴァー(バリー・コーガン)はオックスフォード大学の奨学生…。
新しい学校での期待を持ちつつもイケてない彼は不安を感じ…また、英国特有のスクールカーストが彼に一層孤独と焦燥感を抱かせます…。
そんな中、彼の目をひときわ惹くのは背が高くイケメンで貴族出身のフェリックス(ジェイコブ・エロルディ)…気がつけば彼を目で追ってしまいます…。
所謂おぼっちゃま気質で偏見のないフェリックスはやがてオリヴァーと親しくなり、夏のバカンスを一緒に過ごすことに…。
タイトルでもある《ソルトバーン》はフェリックスの一族が代々受け継いできた広大な地所のこと…宮殿のようなお屋敷にはヘンリー8世が寝たベッドやシェイクスピアの初版本が並ぶライブラリー、鎮座する巨大なルーベンスの絵画…庭には迷路…桁外れの贅沢三昧な上流家庭…。
…と、ここまではイケてない青年がお金持ちのカッコいい同級生に想いを寄せるBL的なストーリーかなっと思ったのですが……。
とんでもな〰︎い!!!
やっぱりキモ〰︎いバリー健在でした…!! 話はここからハッ∑(°口°๑)❢❢の展開!!
所在なさげで迷子の子犬のようなオドオドした瞳を持つオリヴァー…実は人をコントロールするのが上手い…フェリックスの家族に潜り込み内側からじわじわと侵食…狙った獲物は逃しません…。
“You’re always just skulking around, weaving your spider-y, Oliver-y web. “
“I think you’re a moth. Quiet… harmless… drawn to shiny things… batting up against the window… just desperate to get in.”
フェリックスの父親はオリヴァーのことを常にコソコソ動き回り、蜘蛛の巣のようなオリヴァーの巣を張り巡らしている…と。
姉は彼のことを蜘蛛よりむしろ蛾…光に引き寄せられ窓にぶつかってバタバタ…必死で中に入ろうとする…。
蜘蛛と蛾…言い得て妙…。
後半はオリヴァー演じるバリーの独壇場…兎に角キモさヤバさを堪能できます…フェリックスの入ったバスタブでのシーンは背筋が凍りつく程ザワザワ…バリー・コーガン流石ですっ…!!
そして終盤のオリヴァーダンス♪ ソフィ・エリス・ベクスターの♬ Murder On The Dancefloor の流れる中、バリーがフルヌードで踊りに興じるシーンも最高!! …TikTokで絶賛バズり中… ♪ 私もマッパで踊りたくなっちゃう〰︎フッ(⸝⸝⸝≖ᴗ≖⸝⸝)‧⁺✧*
ブルジョワ一家を混乱の渦に巻き込むストーリーは一瞬イタリアの奇才パゾリーニ監督の『テオレマ』を想起しますが…やはりバリーの存在は唯一無二…。
また、フェリックスの家族も曲者揃いで上流階級でありながら俗っぽい人間性も面白く演出され…個性的なキャストも見応えあります…。
ストーリーのクィア感とは対照的な荘厳で格調の高い美しい映像や衣装、音楽も素敵…冒頭ではフォントもお洒落で目を惹きます…。
後半のストーリーはネタバレ厳禁ですが…最後の最後までサプライズの連続です…!!
thanks to; チョコミンしゃま ⸝⸝⸝ ɛïɜ ⸝⸝⸝ ⚘