レトロなラブコメの王道と思いきや、結婚式は同性婚ということに時代を感じる。
それはさておき、本作はビーとベンの二人の掛け合いがどこまでも面白い。そもそも、映画作品の中なので二人は一芝居打っているわけだが、恋人のフリをするという芝居を打ち、なんだかそのまま二人のわだかまりも解けていく…
ビーは割に見た目通りなのだが、グレン・パウエル演じるベンが意外に不器用(⁉︎)であるため、いろんなフリが滑稽だ。マッチョなのに泳ぐのが苦手だったり、お尻を変な風に触ったり、何だか色々抜けており、冒頭のシーンで見せたコーヒーショップでの機転は一体何だったのかと笑えてくる。
Titanic Me! のシーンは、予告で何度も流れていたが、やはりシーンの印象は構図に宿るのだなと思わせる。オーストラリアの温暖な海ではあるが、何だか瓜二つに見えてくる。
着地もハッピーエンド。
変に期待を裏切ることもせず、安心して笑えるコメディ作品だった。