イソンギュン、チョンユミ主演。夫の夢遊病から徐々に日常が侵食されてゆく若夫婦。
じわじわと姿を現す狂気。それは誰のものか。設定が絶妙で笑いと恐怖の緩急も心地よい。え？ここでそれ？みたいなシーンに笑った。
イソンギュンがやけになった時に出るいつもより少し高い声が好き。苛立ちとほんの少し軽薄な響き。エーシチンチャ…とか言ってる感じ、いい。
⚠️以下うっすら雰囲気ネタバレ⚠️
チョンユミははじめからなんとなーくなんとなーくなにか危うい。真面目に夫の夢遊病対策してるだけなのにすでになんとなーくやばい香りがする。しかも夫の意見結局丸無視だし我を通して曲げないし。それがはじめは分からないけどじわじわと沁みてくる。最後までその怖さが続いてて爆発する感じ。パキパキの目、確かにすごいなと思った。
あと自分小市民なんで、階下からの騒音の苦情ってフリがあってからというもの、ずーっと大きい音にビクビクしてた。あの二人、夜に電動ドリルでネジ打ち込んだりすんのよ、もうドキドキよ。心をそわそわさせる。普通なら主人公たちが立てる音がご近所様はどう思うか、なんて映画見てて思わないのに。不安にさせる。大成功。わざとかな。うん。わざとだろうな。なかなか巧みな脚本だったな。ユジェソン監督素晴らしいです。
