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ビニールハウスのtomoyaのレビュー・感想・評価

ビニールハウス(2022年製作の映画)
4.0

東京への異動前最後の熊本の映画館での鑑賞かもしれない😭
選んだのはどうしても見たかった本作
これで良かったのか、、、笑

「半地下はまだマシ」
パラサイトが好みだった人からするとこの挑戦的なキャッチコピーには受けて立つしかありません笑

ビニールハウス暮らしといえば、1月に発生した能登半島地震ではビニールハウスが避難所代わりになっていた光景を目にしました。
農業に携わっている身からすると、非常時にはこういう使い方もあるんだなと感心したわけですが、避難すると住むでは全く違う話。

スクリーンに映る描写一つ一つ幸せな場面がほぼ無い。
それくらい完膚なきまでに我々も主人公も絶望の縁に落ちていく、、、😨

鬱展開の映画であることは承知していたのである程度の予想はしていたものの、その斜め上を行く展開ばかりで、、、😱
どの選択をしても光は無かった気がする

先述したキャッチフレーズのせいで、どうしてもパラサイトとの比較に考えられるけど、ベクトルが全く違うと思います。
置かれた立場が違いすぎる。

息子と暮らしたいというただ1つの希望を胸に毎日苦しい生活を送る日々。

今作で取り上げられた社会問題は「老老介護」
多少無理やりな演出、脚色はあれど、ほんとにこういう状況になったらどうするんだろうって。
劇場には1人で見に来ているおじいちゃんもいたけど、これを見てどう思うんだろう🤔
すごい気になりました。
あんなしっかりしたおじいちゃんでも認知症と知った瞬間に、、、
友人兼医者の存在が本人には大きくて、医者として告げた認知症が友人としてだとあまりにも辛くのしかかったのだろう。

そして障害との向き合い方
韓国では障害の等級が2019年に6段階から2段階になったそう。
旧1~3級が障害程度が重い障害、旧4~6級が重くない障害。
本作で出てきた方たちで言及されていたのは3級。要は重いと重くないの狭間の級。
自分が毎朝乗る通勤電車にも2名障害の方が乗っています。誰が見ても分かる感じの方。
でも分からない方も周りには沢山いて。
そっちの側に立っても分かってほしいのか分かってほしくないのかは分かり兼ねるけど、苦しんでることは間違いなくて。
自分に向けるもの。相手に向けるもの。色々な種類があるけど、理解することが本当に大切だと思います。

パラサイトの時は韓国独特の社会構造を土台に描いていたので、どこかで他人事感ありましたが、今作は大げさであれ、ちゃんと考えないといけないと思います。

秀逸だったのは各人の置かれた状況や、背景、気持ちをほとんど台詞の中で間接的に説明していたこと。
説明セリフがほとんど無い。これがストーリーに深みを与えて、考える余地も与えて素晴らしいなと思いました👏
カット割りも工夫されてて良かった!
100分とは思えないボリューム感😌

多分韓国映画の中ではB級に入ると思うけど、それでもこのクオリティ🙆🏻
やっぱり韓国映画大好きです🇰🇷

p.s

①本作鑑賞をもって、熊本ピカデリーの全10スクリーン制覇😌
けっこうすごいことだと思う笑
ずっと7だけ当たらなくて笑
今作でいっときこの劇場使うことは無くなるかもしれませんが、新しいのはもちろん割引も良きで、ドリンクバーもあるし、客層も良いし大好きだったなー😌
なんでこんなマイナーなやつしてて、メジャーなのしてないの?!ってことはありましたが😅
何はともあれ大変お世話になりました!🙇
これでまた見たら面白いけど😹

②昨日同期の結婚式に行ってきました💐💍
めでたくて嬉しいと思う反面、キラキラしすぎてちょっと悲しくなって笑
今年は結婚式ラッシュだろうなー、、、
いくら御祝儀で飛んでいくでしょう😅
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