介護ヘルパーの仕事をしている中年女性が、ビニールハウスに住みながら頑張って生きていますという映画。
ビニールハウスが韓国では行き場のない人の住まいとして存在してるとは知らなんだで、あのカーセックスカップル同様驚いてしまった。そういった経済格差や精神疾患、性暴力に介護や青少年による犯罪など、様々な問題が描かれてるけど、どれもそれを声高に批判するわけではなさそうに見えるのがちょっと面白いというか。それらによって負の連鎖に陥っていった人のお話ではあるんだけど。決定的な事件が起きてからの主人公の選択には「上手くいくわけないだろ！」とはそりゃ思うんだけど、「丸く収めるため」というよりは「もうどうにでもなれ！」的なヤケクソが混じってるように思えた。スリリングなハラハラが多くなって、ケーキの件は笑ってしまった。そしてラストの展開には開いた口が塞がらない。恐らく今後の「胸糞悪い映画」や「後味の悪い映画」の代表として挙げられる映画だと思う。
家に帰るときは必ず事前に家の人に伝えましょうね。
