8年前、3部作での公開当時、高校生だった私は完全にこの映画の魅力に当てられてしまい、それ以来人気の無い地下通路を移動する時は、血みどろの吸血鬼と遭遇する妄想をするようになったのだった……
統制された無機的な美しさと、肉体が躍動する有機的な美しさの緩急が生み出すリズム!!!思わずセリフを拾うのを忘れて見入ってしまう、悪夢的なアイデアに溢れた画の素晴らしさは当時の感動のままだった。最高だよホント。
終盤で提示される、自己と他者に纏わるギリシア悲劇のごとき重厚なテーマを切れ目無く味わうことができるのは、この総集編の大きな利点だろう。
しかし、やっぱりもう羽川さん以上に魅力的なヒロインって現れないんじゃないか。