軽快に、そして安心してみていられる法廷映画。
ジェイミー・フォックスとトミー・リー・ジョーンズがさすがベテランの貫禄。
契約訴訟が本題だけど、そこに何につけてもアメリカ社会とは切り離せない人種問題が出てくる。
出てくるけど、ありきたりな感じじゃない。
白人は自分は差別してるつもりもなく、気にしているわけでもないけれど、言動に自然に差別が表れる。それは長年脈々と流れ続けてきたものを自然に受け継いでしまってるってことなんだよね。
意識してなくても、差別されてた側からしたらそれは許せることではないわけだ。
そこに隔たりが出来てしまうのは仕方ないことだけど、歩み寄って、理解し合える人たちだっている。
こんなエンタメチックなことが実話だなんて驚き。
ご本人の出演も素敵な演出だった。