Donguri5656

華岡青洲の妻のDonguri5656のネタバレレビュー・内容・結末

華岡青洲の妻(1967年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

いやぁ〜、
5点満点で6点!

医療物と思うじゃないですか、普通。

まさかの、嫁vs姑の心理バトルとは!

どう見ても善良・清楚な高峰秀子なので、
あのへんの説得力が倍増!

この映画は、あややより
デコちゃんでした!(あややもいいよ)

昭和42年という大映も難しい時期
ながら、セットもお金がかかってそう
だし、陰影、ライティング、撮影に、
細かな動きまでも計算されつくされた
かのような隙のなさ。

市川雷蔵も素晴らしい最後の輝きの
ようだけど、立派な人扱いかと思えば
最後の最後に、まさかのダメ出しに
こちらもびっくり(ああ男の狡さよ)。

途中、身内の死の場面をさっさと
ナレ死ですませてしまう割り切りや
時間の大胆な経過のさせ方と

緻密な展開や人物の深掘り、ヒリヒリする
サスペンス感など、新藤兼人の脚本力も
ありそう。

コンプラ的に絶対に同じ作り方はでき
ませんね(江戸時代の話だからしょうが
ない、うんうん、と自らを納得させる)。

個人的には若い渡辺美佐子が見られたの
もよかった。

当時女優目当てで見にきたような
おじさんたち、
否定されてますけど、大丈夫でしたか〜⁈
Donguri5656

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