華岡青洲の妻の作品情報・感想・評価

「華岡青洲の妻」に投稿された感想・評価

fuo

fuoの感想・評価

3.5
世界初、全身麻酔の乳癌手術を成功させた華岡青洲の実話がベース。
麻酔薬を使用した手術の成功までを、嫁姑のいざこざに重点を置きながら進めていく映画でした。

嫁姑である、若尾文子と高峰秀子の対立よりは、麻酔薬を験す動物・人体実験が衝撃的でした。鑑賞後もしばらく、心穏やかでいられませんでした。

この過程が、現代の手術に繋がっていると考えさせられます。
notitle

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3.6
世界で初めて、全身麻酔薬による手術を成功させた華岡青洲と嫁と姑の話。外からは見えぬ女の執念とプライド。陰湿な嫌がらせを受けながらも、どこか客観的に物事を見据える感じがカッコ良い。男には出せぬ力強さ。今回も増村の描く、若尾文子は美しかった。
のん

のんの感想・評価

3.0

この映画も、同原作のドラマも何度か目にしてるけど、その度にじっとり心に汗かく。
当時は美談として捉えられてたのだろうけど複雑。
単純に嫁姑のバトルとしては観れたらそこは楽しめたかもしれないけど、全身麻酔での手術を成功させた青州には「そりゃ無情、非情でなくては成し遂げられないんだろうけど、なんともなぁ〜っ」てなっちゃう。
しかも雷蔵が何やら変態チック。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.7
スカパーにて。朝からなかなか重厚なドラマでした。
江戸時代の医師、華岡青洲の妻と母の嫁姑問題を描いた物語。原作は“恍惚の人”の有吉佐和子だけあり重厚な人間ドラマが味わえました。

冒頭に伊藤雄之助が出てきて、え?この人が華岡青洲役なの?雷蔵は?と思ったら、父親の直道役だった(笑)そりゃそうか。

姑に高峰秀子。妻の加恵に若尾文子。ここはやはり高峰秀子の見せ場ですな。世間的には優しいお姑さんに見えるが、実は嫁に対するライバル心がパンパンに張りつめているのを実に巧く演じている。こわこわ。
でも高峰秀子が汚れ役を演じるから、嫁の存在が活きる。氷の表情に垣間みる嫉妬心が絶妙!

麻酔薬の調合で猫を何匹も犠牲にし、いよいよ人体実験。
嫁と姑が我先にと実験体を申し出る。こわこわ。

この後の成り行きも史実に則っているらしい。
姑が先立ち、残った嫁に、今まであまり出番の無かった小姑が出てくる。
嫁に行かなかった小姑だが、嫁姑の関係を味わなくて良かった云々と言う。このセリフも最高!
何気に新藤兼人の脚本も滅茶苦茶良いぞ。

ナレーターに杉村春子など、作品に対する熱量が伺える秀作!
これほどまでに顔、というか視線に気をつけながら映画を観るのはなかなかなかった。とにかく、嫁姑の視線が気になって仕方ない。視線の変化が、感情の変化をまさに表現している。そして最後には視線がなくなることで、争いもなくなるというすごさ。

にじり寄るお歯黒の婆やのショットに凄みを感じたと思えば、嫁入りを決めてからの省略の衝撃。今では絶対にこんな風に作られないだろう。
そして、便所で内ももの痣を見てほくそ笑むシーンに代表される「雲平は私のもの」感の数々。濃密な90分。
例え妻であっても まだ試験段階である 麻酔薬、それも強いやつを自ら飲む何て 流石は、医者の妻だ!!到底私にはできない何回も強い麻酔薬を飲んだ結果失明していまう。

1つ疑問に思ったのが 乳癌患者の方胸「乳房」が腫れ上がって大きくなるのだろか?

伊藤雄之助氏が医者役で登場したは良いが、患者宅での呑み食いするシーンは、ちょとね😅
もみくちゃになる騒がしい女の争いも好きですが
此方は、ひたすらに陰湿で側から見ると分かりにくい じめっとした女特有の高レベルの争い。

相手を持ち上げながら落としている遣り口が面白い。

憧れの人に焦がれるあややが可愛すぎたのと
高峰秀子はどんな役でもハマりすぎて流石だなあと。
語り手が杉村春子という無駄な豪華さも必見。
今読んでいる「世にも奇妙な人体実験の歴史」に華岡青洲の事が書かれている。世界で初めて全身麻酔下での乳がん手術を成功させた外科医で過去にドラマになったことも。今作が偶然にも京都でスクリーン上映するとの情報をキャッチ。ちょっと足を伸ばして観に行ってきた。

紀州。華岡雲平(のちの青洲)の元に嫁いだ加恵はかねてから憧れていた美しい姑於継とその娘たちとで仲良く家を切り盛りする。婚姻当時京都へ遊学中だった雲平が戻ると於継の態度は一変し加恵に冷たくなる(眉毛のない高峰秀子ははまり役)。雲平の麻酔薬研究がいよいよ大詰めを迎える頃加恵と於継は人体実験の被験者の座を奪い合う。そして...。

奪い合うほどの魅力を全く感じない人体実験の座を嫁姑が取り合うなんて美談にも程がある。実際は他の親族の協力もあったらしいですね。協力したのは人間だけじゃなくイヌネコも。ほんとにネコを虐待してるシーンや四肢が麻痺してヨロヨロと歩くネコの登場に絶句。いま当たり前に使われているものの誕生には多くの犠牲が必要だったんだな。なかなか面白い?作品だった。
増村保造+嫁姑の戦い=愛

嫁「私を実験台にして下さい。惜しくない命ですのし!」

姑「いいえ、老い先短い私を使って下さいのし!」

夫「やめーい!やめーやめー!やめんか!わしの薬を飲んだら死ぬとでも思ってんのかー!」

ホンマやな

高峰秀子の映画をはじめて見たかも。キレイなのに怖い。
好きな二大女優、若尾文子と高峰秀子が共演した作品。 
嫁と姑の確執を両者が存分みせてくれる映画であり、市川雷蔵の存在感が薄くなってしまうほど、嫁姑のインパクトが強烈である。 
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