ヒロ吉

恐解釈 花咲か爺さんのヒロ吉のレビュー・感想・評価

恐解釈 花咲か爺さん(2023年製作の映画)
3.7
劇場にて浦崎監督の舞台挨拶あり鑑賞。

あらすじは婚約を機に家族とは険悪ではあるが地元へと戻ってきた杏奈。
しかし実家は異様な雰囲気に包まれていた…というもの。

老害を突き詰めた通り魔殺人鬼”意地悪爺さん“VSお人好しにも程がある”正直爺さん“

暗黒家族モノに昔話テイストを少々。

全体的にチープさはあるがバラバラ死体、黒焦げ赤ちゃん、人肉桜とインパクトのある絵面を作っているのは好感が持てる。

家族で寿司食うくだりと”ここ掘るぞ“には爆笑。
当人からしたら地獄みたいな時間が流れる家族で寿司食うシーン
まじで腹抱えて笑った
あんな状況下で美味しく寿司は食えません🤣笑
掘るくだりもそこを掘るんかい!?っていう悪趣味さ。

森羅万象さんが演じた意地悪爺さんは見た目も言動全て強烈。
正直爺さんから借りたモノはめんどくせぇつって返さないし、妊婦である杏奈の姉に対しても自分は殺す奴を運んで殺しておいて解体と処理作業は任せるし🤣

ただ難色を言えば、意地悪、正直爺さんのキャラ設定は良いと思うが、エンディング部のくだりはあまりにも昔話に強引にこぎつけてる感じがする。
直接的なグロ描写やワンコーー!!と叫びたくなる部分も基本的にはフレームアウト。
この辺は勿体無いな〜と思った。
バラバラ死体ももろマネキンにしか見えなかった。

正直爺さんが復讐するパートもペットのワンコの遺灰を撒き散らすだけと物足りない出来。
産まれたばかりの赤ちゃんは殺るのに主人公と弟は見逃すんや〜と思った。
消化不良。

でも監督自身がやりたい事は感じられた。
直接的なグロ描写が無かったのは低予算という事もあっての事ではあると思うし、今後に期待したい。
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