福福吉吉

エイリアン3の福福吉吉のレビュー・感想・評価

エイリアン3(1992年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
リプリーたちの乗る宇宙船は地球へ帰還途中に事故が発生し、脱出艇により囚人惑星フューリーへ不時着する。自分以外死亡していたことに気を落とすリプリーだったが、宇宙船の事故理由にエイリアンの気配を感じる。

◆感想◆
前作「エイリアン2」から内容が続いており、激闘の末、生き残った面々がリプリー以外全滅というショッキングな事実によりストーリーが始まります。ストーリーとして、男性囚人しかいないフューリーにリプリーが現れたことによる影響の部分が大きく描かれており、後半になるまでエイリアンが大々的に出てこないことから、1作目の雰囲気に近いように感じました。

リプリー(シガニー・ウィーバー)は本作でもエイリアンに対する危機感を強く持っていて、脱出艇から救助されてからすぐにエイリアンの存在の有無に調べようとします。彼女のエイリアンに対する恐怖心が如何に深いものかを良く表しているように感じました。本作では、惑星にシラミが多いために丸坊主になりますが、彼女の精悍さがより引き立っているように感じました。

フューリーの管理者や囚人たちにとってエイリアンの存在は道であるため、リプリーが説明しても誰も信じません。その中でエイリアンが少しずつ囚人たちを餌食にしていく流れは前作までを観てエイリアンの存在を知っている私にとっては少し歯がゆい時間が多かったように思います。特に前作の大量のエイリアンとの戦闘を観てしまった以上、スケールダウンした感じは否めませんでした。

ストーリー後半になると、エイリアンの存在が囚人たちにも分かるようになり、リプリーを中心にエイリアン退治に繋がります。エイリアンとの対決はスピード感の高いシーンが多く見応えがありました。

また、本作はストーリー上、リプリーにとって衝撃的な事実が発覚します。序盤のシーンから予想できる範疇にありましたが、実際にそれが判明すると、ショックの大きい事実でした。

ラストは前述の事実がある故にやむを得ない選択だと思いましたが、悲しい結末でした。

前作と比べるとやや地味に終わった感じがありますが、それでも高いクオリティの作品としてなかなか面白かったと思います。しかし、本作のラストを観るとなぜ次作があるのか不思議です。

鑑賞日:2024年2月9日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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