風が身体を通り抜け、自然に耳を傾けながら、夢と現実の間を歩いているような映画体験だった。スクリーンからマイナスイオンが放たれているような、澄んだショットの数々。特別な瞬間に立ち会ってしまった、忘れられないラスト。貨物列車を見送った後のシュシュのモノローグ、眠るシュテファンに電車が重なるショットが素晴らしい。フレームの外まで、ものすごく豊か。エンドクレジット…!真似したくなる
①2024年2月3日@Bunkamuraル・シネマ
上映後トーク・Q&A:バス・ドゥヴォス監督、リヨ・ゴンさん
②2024年2月18日@Bunkamuraル・シネマ
追記:顕微鏡を覗くシュシュのヘッドホンから、アップテンポな音楽が微かに聴こえてくるのが良かった。