アマゾンによる買収前のMGM単独としては最後の配給作品であり、COVIDによる二度の公開延期を経てようやく配信リリースされたスリラー。
毎年ハロウィンの日に現れるカボチャの怪物を18歳の少年たちが退治するしきたりのある町に隠された秘密を描く物語です。
「パージ」のような独自の決まりがある世界観は説明不足ゆえに戸惑いますが、「ウエスト・サイド物語」風の少年たちの対立構図など、当日に向けて設定を配置していく前半はまずまずでした。
しかしいざ時が来てからは主人公も家族も支離滅裂な行動を繰り返すのでストーリーが破綻していき、期待したゴア描写も暗闇での一瞬に留まる残念さです。
終盤で明らかになる真実自体は良かったのですが、それをうまく結末に向けて処理しきれておらず、グダグダと切れ味の悪い幕切れでした。
