Halow

耳に棲むもののHalowのレビュー・感想・評価

耳に棲むもの(2023年製作の映画)
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『幾多の北』もそうだったが、テキストに映像が従属しすぎてないかと思った。
これから何が起きるかを言葉で説明されてしまうので、せっかくのVRなのに目の前の出来事に驚けなかった。
テキストも音楽も絵ももちろんいいのだが…。

VR作品ということで、物語空間の中に存在することが強く意識されている作品なのかと思う。
目の前の光景を朗読されることで、体験者は物語から一歩引いた世界を俯瞰する位置に置かれたような感覚になる。
その立ち位置が中盤に一度崩される瞬間があり、そこが一つのクライマックスになっているが、それがこの作品に作用しているのかはちょっと掴めない。
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