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勝手にしやがれのGONのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.1
ハハッ、なんて洒落た作品だ!

ゴダールのデビュー作にしてヌーヴェルヴァーグの最高傑作とも言われるこの作品。個人的には最高傑作とまではいかないけど、いかにも「ヌーヴェルヴァーグしてるなぁ〜」って思わせられる作品でした。

この作品、セリフ選びが素晴らしい!
第一声から「つまり俺はアホだ。そうさ結局アホでなきゃ」とかいう意味不明な独り言を連発。彼女との会話のシーンでも、お互いが自分の喋りたいことを好きなようにしゃべり続けるせいで会話が一切成り立ってないし(笑) なのに何処か洒落てて笑って楽しめちゃう。
『女は女である』でもそうだったけど、ゴダール作品ってひたすら無駄な会話しか続かないクセに、セリフのセンスが良すぎて飽きないんですよね!やっぱゴダールは会話劇の天才だわぁ・・・

映像面においては突出した部分はないけど、クッッソ洒落た音楽とセリフが最高なのでそんなのどうでも良し。主人公のナルシストな性格もたまらんね!ゴダール作品やヌーヴェルヴァーグ初めての人にはお勧めの作品かも
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