2024/3/10
実業家の義両親を崖から突き落とした東昇と、その犯行を偶然カメラに収めた中学生の朝陽たち。沖縄という舞台と少年少女たちの閉塞感や社会的問題が上手くマッチし、二転三転する飽きさせないストーリー展開がお見事。部分部分で違和感を抱くシーンはあるものの、最終的にはほとんどがちゃんと回収された感じ。そして何よりも、所謂サイコパスな昇を演じる岡田将生がとても楽しそう！ただ、昇にせよ朝陽にせよ、自分のやったことを嬉々として話す姿は、ありがちに思えて少し安っぽくなってしまった気が。とはいえ、それが本作に与える影響は極めて軽微。ラストに届く夏月からの手紙が切なく、最後の最後まで全く目が離せない。続編があるっぽい終わり方だったので、次作では彼の完全犯罪が暴かれる過程を見てみたい。今のところ、物的証拠としては何もないのだけれど。
