これだけ面白いのに見向きもされずに終わっていくのが映画の難しさ。変な家を見に来る10人にひとりでも見れば全然変わってくるのに。
まずもって事実上の主演である子役3人がめちゃくちゃ良い。いくら脚本劇といってもこの3人に魅力がないと成り立たない。加えて脇を固める岡田将生、江口洋介、黒木華、松井玲奈ら全員が良いという盤石の布陣で、ともすればチープになりがちなストーリー重視の映画でありながらきちんとドラマもある。
子供たちが引き返すことの出来ない道にはまりこんでいく姿は『白夜行』を思い出しつつも、ピカレスクロマンという方が近いか。続編作って勝ち切って欲しい。
2024年30本目
